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ツトム・ヤマシタ

音楽家/打楽器奏者: "Exploring the Sound of Zen"

ABOUT

ツトム・ヤマシタさんは、1947年生まれ、京都出身の音楽家です。60年代にはミュージックシーンで世界一有名な日本人となり、その才能は広く知れ渡る物となっていました。8歳からはじめたという打楽器の奏者として、若くして演奏活動を開始したヤマシタさんは、17歳でアメリカに渡り、ジュリアード音楽院に学びました。その後クラッシックの世界で順調なキャリアを積んでゆきます。いくつかのアルバムを発表し、70年代までは、こうした音楽のメジャーシーンでの活動を活発に行っていたのです。しかしやがてその世界から去り、京都ので三年間瞑想生活を送るなど、仏教や禅の世界に傾倒します。

ヤマシタさんの最新の作品は、2枚組DVD『Walking on Sound』。その中の『The Void』は、ソプラノとカウンターテナーの歌声、アイリッシュフルート、尺八、読経など、多彩な響きが融合するサウンドは、異文化の融合を探るため、普遍的な価値観を音楽で表現する挑戦が籠められています。『On Zen・音禅法要』は仏教を中心的テーマに据え、読経とサヌカイト(石琴)演奏による、平和への祈りです。

人気がピークに達していたとも言える頃、突如として帰国したことに対して、周囲は不思議に思ったと言います。ただ活動の場所を変えたと言うことでは無く、京都の東寺にこもって仏教を学ぶ日々に疑問を抱く人も少なくありませんでした。しかし、この経験はヤマシタさんにとって、最上の喜びをもたらすものでもありました。当時はもう音楽を続けるつもりは無く、それは全てののストレスから解放された、贅沢な時間でもありました。

その後、運命の出会いを果たしたものが、香川県にのみ産出する石『サヌカイト』です。非常に優れた音響性能を持つこの石に、ヤマシタさんは大きな可能性を見いだし、新たな挑戦がはじまりました。どのように加工し、演奏していくのかを、一から考えなければならなかったことによって、また新しいサウンドが生み出されるきっかけが増えていきました。同時に、精神世界の中でも大きな変化は静かに進められ、ただの音楽以上の音楽を求めて進化しているのです。


多くのメッセージを織り込んだヤマシタさんの音楽は、これからも変化と革新を続けます。しかし、宗教や言葉を超えて紡ぎ出される音の世界は、原点回帰であり、同時に新次元への扉を開き続けます。この、ジャンルを超えての表現世界への招待状は、全ての人に向けた贈りものとなるでしょう。

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